新潟事務局 西方 一彦先生
担当生徒さん:K君(新潟高校普通科合格)

私はK君の指導を小学五年生から受け持つようになりました。受け持った当初から、K君は小学五年生ながら非常に落ち着いた生徒さんで、指導もスムーズに進みました。
小学五~六年時は、週一コマ二時間頂いている時間の内、基本的には中学英語の先取り学習をメインに据え、残り時間は小学の算数の難しい問題を補助するような指導を行っていました。
英語に関しては、中学一年相当の市販のテキストを使い、そのテキストが終わった頃にちょうどK君のお母様が中学校二年・三年の教科書を手に入れて下さったので、以後はそれを使って指導を進めていきました。
その英語の指導法は、極めてオーソドックスなものでした。指導時には「ノート作り用のノート」を用意してもらいます。指導の始めは、まずそのページの新出単語の発音と意味を覚えてもらうようにしました(発音も何度も何度も繰り返してもらいます)。
次にそのページの基本文と本文についても「ノート作りノート」に書き取ってもらいます。もちろん文の音読は何度もやってもらいます。この「ノート作りノート」は復習するときの「教科書ガイド」としても使えるような形にすることを目標にしていました。指導時間中の英語の指導はそれだけなのですが、英語については必ず宿題を出しました。
内容としては、単語は十回、基本文は三回書いて暗記してもらい、それを次の授業の最初に書けるかテストをします。できなければ、また単語・基本文とも次の指導まで書いてきてもらい、再テストです。この方式だと、できないとどんどんテストがたまっていくのですが、さすがはK君、あまり多くをためることなく、粛々とクリアしていくことが多かったです。こうして、英語に関しては中三の秋には中学三年までの教科書をすべて終わらせることができました。
一方、中学に入ってからの数学ですが、中学校二年までは基本的には学校の進度と同じペースで指導を進め、基本的には内申点対策を最大の目標にしていました。しかし、入試の対策のため、中学三年からは学校より速めに進んで行き、やはり中三の秋には教科書の内容は終わらせることができました。
さて、ここから本格的な受験対策が始まりました。K君はしっかりした生徒さんで、自分で五教科すべての受験勉強の計画を立て自ら進めていくタイプでした。よって、週二回という限られた時間の中で何ができるかと考えた結果、やはり中三の秋以降も、基本的には英語と数学の二本立てでいくこと(もちろん、定期テストのときは各教科とも対策は行いました)にしました。
英語に関しては、教科書に載っている英文だけではとても分量の多い新潟県の公立入試長文に対処できないので、市販の長文問題集を使ってテキストに示された制限時間を意識させ、速読重視の対策をしていきました。この長文集に慣れてくると、さすがはK君、私よりずっと速いペースで読んでくれることも多くなり、私の方があせることもありました。この長文集が終わった一月以降は、ひたすら新潟県公立高校入試の過去問を解いてもらいました。文法・Q&A・英作文とやっていきましたが、実力も身についており難なくこなしてくれていたので、私も安心しながら見ていることができました。
数学に関してですが、K君は、一度やったことのある問題は難なくこなしてくれるのですが、初めて見る難しい問題に出会うと、完全に固まってしまうような所がありました。
これを対策するとなると、やはりオーソドックスですが、できるだけ多くの種類の問題にあたってもらい、今までにやったことの無い種類の問題の割合を減らすしかないだろうということで、夏頃に出た、二〇〇九年度の全国の公立入試の難しい問題を集めた問題集を購入し、指導時間内で一緒にあたって行きました。
そして三月、無事志望校に合格。K君ならきっと大丈夫だと思ってはいたのですが、やはり合格の報を聞いて安心したと同時に大変にうれしく思いました。高校に行っても、これまでのように自ら計画し勉強を進め、目標である漢字の研究者を目指して欲しいと思います。